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シリコン・ラボ、コネクティビティの次の時代を支える「シリーズ3」SoCの提供を開始

シリーズ3 Secure Vault初となるPSAレベル4のセキュリティを装備

SiMG301はCSAのMatter準拠プラットフォーム認証を最初に取得した製品の一つとしてMatterの展開を加速

テキサス州オースティン— 低消費電力ワイヤレスの分野をリードするイノベーターのシリコン・ラボラトリーズ(本社:米テキサス州オースティン、NASDAQ:SLAB、以下 シリコン・ラボ)は米国時間2025年10月2日、米国テキサス州オースティンで開催中のWorks Withサミットにおいて、新しい「シリーズ3」プラットフォームの第一弾となるSoC「SiMG301」および「SiBG301」の一般提供開始を発表しました。SixG301ファミリーの最初に登場するこれらのデバイスは、現在シリコン・ラボおよび世界中の販売パートナーを通じてご利用いただけます。

シリーズ3はインテリジェント・エッジにおけるシリコン・ラボの先進的な地位をさらに強化し、実績あるシリーズ2プラットフォームを補完しながら、処理能力、接続性、高集積化、セキュリティにおいて次世代に向けたメリットを実現します。デバイスメーカーのお客様は、エコシステム、ツール、サポートモデルに変更を加えることなく、超低消費電力のエンドポイントでシリーズ2の幅広さと成熟度を引き続き活用しながら、より要件の厳しい高機能設計ではシリーズ3を採用できます。

シリーズ3およびSixG301ファミリーの新たな特長

先進的な22nmプロセスで製造されるシリーズ3は、アプリケーション、ワイヤレス、セキュリティのワークロードを分けるマルチコアアーキテクチャを新たに採用しており、プロトコルスタックの増大や、エッジにおいて新しく登場しつつある処理負荷の高いユースケースにも対応できる余裕があります。SixG301ファミリーには、以下の製品が含まれます。

  • SiMG301(マルチプロトコル):Zigbee®Bluetooth® LEMatter over Threadを同時実行でき、スマート照明をはじめとするMatter対応のスイッチセンサー、コントローラに最適です。LEDプリドライバを内蔵しているため、有線電源の設計において外部コンポーネント、BOMコスト、ボード面積の削減を図れます。
  • SiBG301(Bluetooth向けに最適化):シリーズ3の処理能力とセキュリティの利点を生かせるBluetooth LEアプリケーション向けに最適化されています。シリーズ2のBluetooth用設計から容易に移行可能です。

両デバイスともFlash/RAMには十分な余裕があり、最大4MBのFlashと512kBのRAMを備えています。またどちらのデバイスも、シリコン・ラボのLEDコントローラIC用PIXELRZシングルワイヤ通信インターフェースと、低レベルかつ一貫した調光を可能にするLEDプリドライバを内蔵しています。これにより、スマートホームやスマートビルなどの照明で、設計の簡素化、コストの削減、電力効率の向上を実現します。

シリコン・ラボでMatterデバイスの市場投入期間を短縮

SiMG301は、CSAの新Matter準拠プラットフォーム認証プログラムで認証を獲得した最初のデバイスの一つです。Matter準拠プラットフォームとはSDKと指定されたハードウェアの組み合わせで、Matterのコア機能についてCSA認証を取得したものを指します。

認証済みのプラットフォームを基盤にすることにより、デバイスメーカーはテスト済みのコミッショニング、ネットワーキング、メッセージセキュリティを継承でき、最終製品の認証に必要なテストの数を大幅に減らすことができます。また、基盤となるプラットフォームに変更がない場合、CSAのFast TrackおよびRapid再認証プログラムを活用し、開発サイクルの短縮とコスト削減ができます。こうして開発された製品はDMP(Derived Matter Product)と呼ばれます。

CSAのグローバル認証責任者のJon Harros(ジョン・ハロス)氏は次のように述べています。「Matterの誕生以来、シリコン・ラボはCSAにとって主要な貢献者であり、信頼できるパートナーです。シリコン・ラボは堅牢な実装と実用的な相互運用性を推進し、Matter準拠プラットフォーム認証プログラムの創設においても中心的な役割を果たしてきました。SiMG301が本プログラムの最初の製品の一つであることは、シリコン・ラボのこのリーダーシップを強調しています。これによりデバイスメーカーは、セキュアで機能豊富なMatter製品をより短期間で販売するための実績ある基盤が得られます」

シリコン・ラボのシリーズ2のSoCであるMG24MG26も、Matter準拠プラットフォーム認証プログラム対象となる予定です。

業界最先端のセキュリティ:世界初のPSAレベル4認証

シリーズ3の基盤をなすのはセキュリティです。SixG301ファミリで初登場となるシリーズ3 Secure Vaultは、PSA認証の最高レベルであるPSAレベル4認証を世界で初めて取得し、高度な物理攻撃に対応します。

この認証によって、シリーズ3 Secure Vaultを搭載するSiMG301やSiBG301などシリコン・ラボのSoCは、レーザーによるフォールトインジェクション、サイドチャネル解析、マイクロプロービング、電圧操作などへの耐性が保証されます。これにより、エッジ保護の水準を高め、グローバルな規制強化に対応できます。この認証は、独立した試験機関による試験に基づいて取得されました。

シリコン・ラボのシリーズ2のセキュリティを土台とするシリーズ3 Secure Vaultは、現場における長年の使用が想定される製品に向け、Root of Trust(RoT)強化、ライフサイクル管理、セキュアなOTAアップデートを提供します。シリコン・ラボのSecure Vaultの各種機能は、EUのREDやCRA、米国のサイバートラストマークをはじめとする新たな規制への準拠に役立ちます。

ご提供可能時期および開発者向け資料

SiMG301とSiBG301は米国時間2025年10月2日より、シリコン・ラボおよび正規販売代理店を通じてご利用いただけます。また、開発者の皆様向けに、製品の開発と認証に役立つ評価キット、リファレンスアプリケーション、Matter開発案内(認証チェックリスト、試験機関対応テストプロジェクトを含む)をご用意しています。

詳細

シリコン・ラボについて
シリコン・ラボ(NASDAQ:SLAB)は、低消費電力ワイヤレス接続の分野におけるトップイノベーターであり、様々なデバイスを接続して生活をより良くする組込みシステム技術を構築しています。世界最高レベルの集積密度を誇るSoC(システム・オン・チップ)に最先端の技術を融合させたシリコン・ラボは、先進的なエッジ・コネクティビティ・アプリケーションを開発するために必要なソリューション、サポートおよびエコシステムをデバイス開発者に提供しています。米国テキサス州オースティンに本社を置くシリコン・ラボは、現在16カ国以上で事業を展開しており、スマートホーム、産業用IoT、スマートシティの市場における革新的ソリューションの信頼できるパートナーです。詳しくは、www.silabs.comをご覧ください。

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